2016年6月 第6回
テーマ:高次脳機能障害についての理解~医療から地域へ~
講師:川口脳神経外科リハビリクリニック 作業療法士 中川 幸太郎
第6回 川口脳神経外科リハビリクリニック研修会の開催報告
ご参加されました皆様に於きましては、研修会にご参加頂きましてありがとうございます。当院では、リハビリテーションに関わる研修会を毎月開催しております。是非とも皆様お誘い合わせの上、ご参加下さいませ。
内容:高次脳機能障害には、広義(記憶障害、注意障害、遂行機能障害などの認知障害)と狭義(失行、失認、失語、注意障害、遂行機能障害など)の範囲に分けられる。
その中に分類される半側空間無視について、対象者にみられやすい特徴には、「白いシーツが分からない」「食器をどこに於けばいいのか分からない」「階段の上り下りがすぐに分からない」「時間が分からない」「左右をよく間違える」などがあり、記憶障害について、対象者にみられやすい特徴には、「乾いた土に雨粒が吸い込まれるように数秒前のことさえ記憶できない」「私の世界では、新聞ひとつ読むのも賭けだった」「担当者が違う」などがある。
感想:脳機能の観点とそれによって起こる各高次脳機能障害について、起こりやすい現象についてと合わせて説明して頂き、とても理解しやすく勉強になりました。
講義の中でもありましたが、北河内圏域の支援ネットワークでのリハビリテーションにおいて、理学療法士のみによる対応が多い様子です。しかし、当院には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士が在中しています。そのため、これから益々、支援体制を強化していくことで地域に貢献していけたらと考えております。(壹岐)