脳卒中患者へのリハビリテーション
〜外来リハビリテーションの効果と必要性〜

歩行障害について    壹岐(理学療法士)
上肢機能障害について  中川(作業療法士)
高次脳機能障害について 島(言語聴覚士)

地域の医療福祉関連従事者を対象に当院のスタッフがそれぞれ講義を行いました。
・感覚運動円環という身体論が歩行障害の改善において重要となってくること
・脳の可塑性や皮質脊髄路の当社様式の知見から、例え慢性期の上肢運動麻痺であっても介入方法によって運動学習が起こりうる可能性があること
・見当識障害を呈している症例の介入事例から、少しずつではあるが外来リハビリテーションの効果は得られること
上記の内容を1時間という限られた時間の中で、事例も提示しながらお話致しました。
今回、参加された療法士の方は、講義の中で印象に残ったことを少しでも臨床の現場に持ち帰って試してみることで更なる臨床思考を深めてもらったり、他職種の方においては、療法士が普段こんなことを考えて働いているということを知る機会となり、多職種の連携を強化するための有意義な時間となったのではないかと思います。
今後も、専門職としての役割の発信と地域のなかでのニーズに合わせて、継続して研修会を開催していきたいと思います。

文責:リハビリテーション科 壹岐 伸弥