第13回リハビリ研修会
日時:平成29年11月29日(水)
内容:〜自助具を用いた生活支援について〜
講師:星ヶ丘医療センター 小渡 麻理子 作業療法士
〜高次脳機能障害(失行症)について〜
講師:川口脳神経外科リハビリクリニック 中川 幸太郎 作業療法士
星ヶ丘医療センターの小渡先生をお招きして医療従事者へ向けた上記内容の研修会を開催致しました。
小渡先生からは自助具の基礎的な役割から適用条件、さらには作成と選択に必要な知識など実際の臨床場面を通して丁寧に解説して頂きました。その人に適した自助具であれば、心理的満足感の獲得から自信の増大そして生活動作の拡大を図れる可能性があることを参加された方は再認識することが出来たのではないでしょうか?
研修会後半は私の方から普段見落とされがちな失行症の病態・症状を中心に臨床動画を通してお話しさせて頂きました。失行症は周囲からみて「さぼっている」、「ふざけている」、「不器用になった」と解釈されやすいです。対象者は出来ない事を指摘されるとさらに混乱してしまいます。医療・福祉従事者が症状に気づき、寄り添う姿勢が何よりも重要です。
このような研修会を通して、作業療法士の専門性を少しでも感じて頂ければ嬉しく思います。今後も医療機関の垣根をなくした地域に密着した連係を取り、些細な事でも相談しあえる環境を構築していきましょう。
ご多忙中にも関わらず、ご参加して頂いた皆さま、ありがとうございました。
文責 中川